厭世日誌

だなはのいせんじはみしなかみしるく

To early to end

友人であり、兄のような、いや、本当の家族よりも家族だった、そんな人間が自ら命を経った。 4月末。訃報を受けてから、ずっとどこかで嘘なんじゃないか、本当は生きていて、池袋あたりで偶然出くわして、「おお、久しぶりじゃん」なんてあの抑揚のない特徴…

とにかく今は眠りたい

忙しい日々が続いている。無関心と嫌いを天秤にかけるのは、あまり良くないと感じる。人の足音に怯える。一挙手一投足がこわい。味方などいないと知る。言っていることはわかるけれど、やっていることはわからない。どうしてわたしを責め立てるのだろう。ど…

High and Dry

どうしようもない日々が続いている。朝起きる、電車に乗る、仕事へ行く、電車に乗る、帰宅する、夕飯を作り、入浴をし、眠る。ただそれだけの日々で苦しいことはひとつもない。上司は皆穏やかで、人の悪口など一切言わないような人たちだし、仕事の内容もや…

無題 深夜

わけもなく、死にたいなどと馬鹿なことを想う夜がある。ブルーライトが目に滲みる。自分が自分でないような感覚。結局また、置いていかれる、最後には一人立ち尽くして、そこにいるのはわたしじゃない。とろとろと眠りかけたノウミソ、流れるアオ、何もでき…

神さまという言葉は喉で行方不明に

人混みは怖いから、山や海へ行く。人のいないような、山や海。自然との対話は、ただそこにある木々や波を見つめるだけでは成立しない。海の女と、山の男の間に生まれた私は、海でも山でもない、北京という大都会で育った。厳密には数年間をそこで過ごしただ…

人々

あまりに単純で軽率で軽薄で浅薄だし、他人の命なんかどうでもいいんだろうな。誰とでも寝て誰にでもいい顔して病人でありたい同士傷舐め合って、何か作った気になって、汚くて気持ち悪いな。周りに甘えて生きるのは楽しい?せいぜいそこにいればいい。わた…

明滅する自由

この部屋からは星が見えない。口笛。日中は美容院へ行った。秋頃から伸ばしていた髪を短く切って、少し心も軽くなった。五年ほどカットをお願いしていた美容師さん、妊娠したらしく来月で退職してしまうとのこと。お腹の中にもう一人の命が入っているだなん…

わずかに有無に渉れば喪身失命せん

何かを見ようとするたびに、私の脳は故障する。トラックの後ろに乗ってみたい。誰にも使われなくなった線路の上に寝そべってみたい。右、左、右、左、振り子が揺れる。私の鼓動が同期する。右、左、1……2……、右、右、右……。身体の中に臓器が詰まっているだ…

夜のふち手を合わせぼくら泣いたりなんかもせず

あなたのことがわからない。煙が目に染みる。雨音に焦燥感が加速する。何もわからない。どこへいけばいいのか、ここにいてもいいのかも、何も。あなたのことがわからないと言いながら、本当にわからないのは自分のことなのかもしれない。眠ろうとすると、声…

六月最後の夜に

疲れが重なっている。右腕が上がらない。早朝に吐き気で目覚めて、それからは一睡もできなかった。 ランプに積もる、埃みたいな日々。窓から微かに入ってくる、冷たい風が心地よい。湿度が高いと自分に黴が生えてしまうのではないかと心配になる。多分まだ大…

無題のドキュメント

愛し方がわからない。どうしたってわからない。 眠ろうとすると、老若男女、様々な声がこだまする、うるさくて眠れない。ラボナを二錠飲んだ。流石に眠れると良いのだけれど。今は「なんでも作るのに」と10代前半くらいの、女の子の声がした。なんでも作るん…

むだい

ありがたいことに仕事が増えている。 しかしまあ、なんというか私は明るいものを作る人間ではないのだと思う。 ついでに言うとブログに書きたいことだって一つもない。 生産性のない、ただのろくでなしだ。 何者にもなれなかった、私へ。 なんとなくすごすの…

わたし 写真 おやすみ、おやすみ

写真を撮り始めてから、もう12年以上は経つと思う。父親から不要になったコンデジをもらって、なんとなくシャッターを押していた頃も合わせれば、もう少し長いかもしれない。 わたしはずっと、死に直面した人を撮り続けていたし、わたし自身、やり場のない虚…

incinerator 1

人間に対して愛を与えられているかどうかは全く自信がないけれど、今まで一緒に過ごしてきた生き物達のことだけは、愛していた、いや、愛していると、自信を持って言える。2021年2月24日、家族であるフトアゴヒゲトカゲのチョビが永眠した。余りに突然の死だ…

無明

朝起きて、コーンフレークにヨーグルトをかけて食べた。今朝は天気がいい。昨晩から、どうしようもない希死念慮に襲われている。御茶ノ水で乗り換え、向かいのホームで電車を待つ間、総武線に飛び込んでやろうかと考えて、何千人にも迷惑を掛けるだなんてと…

大いなる御手に

私が私であるということがここまで困難だったか、今はもう覚えていない。単純なこと とても単純なこと、魂?薄っぺらい話ばかりしやがって しんしんともにへたばって、雪がしんしん?語るなよ、おくびょうもの。

息嘯

自ら拒絶している、様な気がする、全てに於いて。愛されたいだとか、愛したいだとか、痛い話はもうやめにしよう。誰も彼もいつかはいなくなる。生きていれば、誰だって、100%死に至ります、わたしも、あなたも還ります。どこへ?海?宇宙?子宮?そんな馬鹿…

狗子に還って仏性有りや也た無しや

ヒューヒューと、呼吸の音が耳障り、酷い夢で目を覚まし、嘔吐。指を使わずとももう、吐ける。両親を斧で殺めた、あか、くろ、ドラゴンクエストの勇者?違う、殺人。あの子の命日が近い。共犯か、呼吸は罪か。上も下も右も左もクソも無い。解っていながらも…

双亦

金(ついでに、アルコールなど)というものは、いっさい信じてはならない。得る毎にひどく愚かしい人間になってしまったようであまりいい気がしない上に、それを無くしては生きていけない(今のところは)、そのくせ、使うのも、それはそれで罪悪感に苛まれ…

「待たない」

年が明けた。変わったことは一つもない。昨日と変わらない今日の連続。今日と変わらない明日の連続。 冬の空気は当たり前に冷たく、非日常が日常だった頃を思い出したりして、煢然たる気持ちになったりなんかする、けれど、それも毎年の事だ。行き交う人々の…

秋は燈籠

秋を感じる事も少ないままに、もう今年も残す所一ヶ月と少し、私は今年、何をしていただろうかと、歪んだノウミソで考えてみるも、何も思いつかなかった。 これまで毎年、夏には写真や作品の展示、或いは小旅行をしていたけれど、それもしていない。多分に、…

斑猫の悪計

家から駅前まで歩いて15分ほど、仕事以外では滅多に外に出ることはない。駅周りはいつだって酔っ払った若者たちが騒いでいて出向く気にはなれないし、それを除いても、駅前は人で溢れかえっている。人が多い場所は苦手だ、だから私は部屋で蹲る。 断酒を始め…

しねよくず

影を探していた。どこへいるのかわからない感覚/繋がっているのに集中できず別れを考えた、寝顔が愛おしくなって、我に帰って、休日はただただ眠り、毎日を過ごしていた。咥え煙草で俯いた時のシルエットがまだ、焼き付いている。 頭の中何度も反芻して浮か…

18歳の頃のメモより

おもちゃ箱は何時の間にやらガラクタだらけになってしまった様で、大人になるだとか子供だとかはどうでも良くてただただ悲しい、灰まみれになってしまった記憶や、忘れてしまった遊び方 もう少しくらいは煌めきだとかを取り戻せたっていいんじゃないか。 見…

オーバードーズ

久々に少し多めに薬を飲んで頭がふわふわと揺蕩っている、水の中にいるようなそれは非常に苦しく心地がいい。少しくらいの処方薬じゃ救われないのはいつもの事で、いつになったら救われるのだろうかと、いつになれば終わるのだろうかとずっとずっとまってい…

海辺のgoodbye

久々に撮影をしてきた。 薬の副作用は相変わらず酷いものの少し落ち着いてきたような気がしている。 どうにも変わらない日常とは裏腹に、作り出すものは優しさを帯びてきている様な気がしていて正直なところ戸惑っている。

揺蕩う

一日一日が過ぎていくのが、とても早い。そこにあるようでなにもないよう。淡々と過ぎてゆく日々はどうしようもなく絶望であなたはどうして笑っていられるのだろう。怖いと感じるのはそばにいる人ですらで、ほかの誰かも怖いし街を歩く人々も怖い。薬の副作…

生活について

薬の種類がまた一つ、増えてしまった。 飲酒を止めてからもう既に7日が経ったらしい。飲酒欲求はもう既に皆無に等しくなっている。 仕事は三週間程休みを貰い、今は地に足の着いていないような、揺蕩うばかりの生活をしている、生きているのか死んでいるの…

青猫

大切な物は片手で数えられる程しか持っていないのに、余計な物や事ばかりが頭の中に流れ込んでくる為とうの昔に頭中は浸食され 何も考えられなくなってしまった様で。焦燥感に苛まれたのなら、指先で何度も読み返した本の文字や写真を一つ一つ摘んでいる。 …

うお座の子

興味の無い事が7割と、後の3割は知りたくもない事で、括って嫌いや苦手にしてしまうのは、勿体無い事だと笑われるのだろうか。触れるのが億劫になるのは決まって同じ時でそうなってしまえば全てを諦めるに他ならない。無理に手を伸ばせば自身が剥がれ落ちて…