厭世日誌

だなはのいせんじはみしなかみしるく

狗子に還って仏性有りや也た無しや

ヒューヒューと、呼吸の音が耳障り、酷い夢で目を覚まし、嘔吐。指を使わずとももう、吐ける。両親を斧で殺めた、あか、くろ、ドラゴンクエストの勇者?違う、殺人。あの子の命日が近い。共犯か、呼吸は罪か。上も下も右も左もクソも無い。解っていながらも、全く拭えない、昼夜問わずわたしを責め立てるこの劣等感は病気かと思う。わたしがわたしの内に生み出す、得体のしれない、漠然とした・・・・・・。夜道。お地蔵様に会釈をして横切る。「クスノキ。」と小さく声に出す。御神木、この街の。コンビニエンスストアの明るいこと。木から見れば、二十余年の苦悩などちっぽけな物だろう。キッパリと、生きてゆけ。