厭世日誌

だなはのいせんじはみしなかみしるく

1/6の夢

何もないような一日だった、けれど、毛布やシーツが軽やかに感じられた、それだけで佳い日だったのだと思う。

 

佳い日、と言うのは困難だ。

そうしようと思う自らのおもい、重い。

重圧、かもしれない。

けれど、それを求めるのが心地良いと感じる部分もある。

 

わたしの文章には、「感じる」、「思う」、が比較的多く記されるけれど、そう、心中を吐露しているに過ぎないのだから当たり前だ。

 

誰かが言っていた、引っ張られない方がいいと。

引っ張られる方をわたしは選択した、それだけのこと。至極単純である。

 

遠くで鳴っているのは、車が走る音。

静かな街。ベッドサイドのオレンジ色のひかり。

いびき。

犬。

見惚れる。看取る。怖いことだとも感じる、けれど、愛おしい。

 

あなたのこと。犬の目のあなたはいつも美しいよ。

犬が起きた。

珍しくビートルズ、これ、With a Little Help from My Friends…… 友達の、と言い、また寝息を立てている。

 

夢からさめるとどうしようもない気持ちになる。

12/2

朝3時に目が覚めた。

 

外はまだ暗く、ベランダに出てみると、10代、コンビニで早朝バイトをしていた頃、朝の空気はどうしてこんなにも澄んでいるのだろう、人が寝静まったあと、誰もまだ起きてこないから澄んでいるのだろうかと、当時不思議に感じていたのをふと思い出した。

 

珍しく二度寝もできず、起きてしまったのは仕様がないから、少し本を読む。毛布にくるまる。

最近は本をあまり読めていない。

 

今日は作業日だったので気持ち程度に部屋を片付けて、諸々の連絡を返す。諸連絡をしたのち、洗濯物を回す。おそらく今日は曇りで、明日は雨で… 乾かないかもしれないけれど、ひとまず干しておいた。少しでもマトモに生活するための、小さな儀式のようなものだと感じる。

 

作業に戻る。

スイッチが入るまでにひどく時間がかかるわたしは、スイッチさえ入ってしまえば一気に動ける。脳みそが壊れている。カフェイン、コンサータ、脳みそを誤魔化して動けるだけ動く。

ああ嫌だなあと、先週まで泣いていた作業を進める。だんだん楽しくなってくる…。

 

越してから半年以上経ったこの部屋は、晴れている日の夕陽がとても美しい。

今日は曇り空。夕陽はささない。

人に会わずに作業ばかりしている自分に辟易する。腐っていくような気がしてしまう。

 

犬の目。

ありがとう。

 

ほんの少しの嬉しい日が続けばやっていけるはずなのに、どうして私は事あるごとに悲観してしまうのだろうか。

 

この間、上海蟹を食べたよ。

上手に割れなかった。

 

友人や知人が亡くなるたびに遣る瀬無くなる。

思い出して、思い出して、彼らの周りに嫌というほど花が咲けばいいと思う。

笑っていてほしい。

8/18

ずっと、どこへも行けない気がしていた。
存在が希薄になっていく感覚。いつもの。
頭では「そんなことない」とわかっているのに、心だけが立ち往生する。ありきたりすぎて、滑稽ですらある。

 

鞄に薬を押し込んで、夜の多摩川へ向かおうとした。
ただ誰かに止めてほしいだけなのか、終わらせたいのか、わからなかった。
冷房が効きすぎたこの部屋の空気を吸うたびに、胸の奥までひりついて、今・この世界・視界・感覚の境界がほどけて溢れていった。

 

笑い飛ばしてほしい。


部屋を満たしたあさのひかりは、何も告げなかった。
鳥の声が遠くに聞こえた。

 

少しだけ救われたような気がした。


犬の目で世界を見てみたい。
眠れなかったことだとか、約束とか、ルール。忘れずにいたい。

8/13

忙しい数日を終えてぼうっとしている。

やることはたくさんある。

頭と身体が動かない… レキソタンを飲んだ。漠然と、不安に苛まれている。

いつもさみしいのだと思う。

ごめんねとありがとうを繰り返すばかりだ。少しでも、幸せであるように。笑ってしまうような瞬間をうまく捕まえることができるように。ほんの少しだけのあたたかさでも確かなものであるように。

そして空の

関わった時間は短かった。16歳の頃に知り合って2年後に空の住人になった。2年と少しだった。けど、わたしのギターの音を好きだと言ってくれたこと、辞めないでと引き留めてくれたこと、カラオケにいったり、ラーメン食べたり、microBRで音を録ったり、長電話したり、2年の間はすごくよく遊んだし音楽もたくさん教えてもらった、初めて一緒にスタジオに入った時にそこでそのフレーズを入れる発想!って笑ってたの、いまも忘れられなくて、思い出すとむず痒くなる。おれよりいいギターソロ作れたらこの曲のギターソロ弾いてもいいよって言われたりもした、このやろうって思ったけど、それも楽しかった。いつもキックボードで桜上水まで迎えにきてくれた。友人。女の子だからとかそういうのが一切なかったのも嬉しかった。代々木公園で天使ごっこ!ってよくわかんない遊びしたな、夜中にフェンスたくさん乗り越えたな。告別式にはいけなかった。東上線に乗りながら、わたしは、誰かとこの悲しみを共有するのはいやだ、とおもって行けなかった。「ウーパールーパー、もらってよ」って数日前の電話、それが最後だった、変な電話。うちの犬に会った時に「ハッピーないぬ!」って、お気に入りのジーンズにウレションされてたな。そのいぬも、この世を去ろうとしている。

今も夢に出てくる。変わんないんだよなあ

彼を紹介してくれた友人も命を絶ってしまった。みんな抱きしめたいよ

早く会いたい