厭世日誌

だなはのいせんじはみしなかみしるく

2021-01-01から1年間の記事一覧

神さまという言葉は喉で行方不明に

人混みは怖いから、山や海へ行く。人のいないような、山や海。自然との対話は、ただそこにある木々や波を見つめるだけでは成立しない。海の女と、山の男の間に生まれた私は、海でも山でもない、北京という大都会で育った。厳密には数年間をそこで過ごしただ…

人々

あまりに単純で軽率で軽薄で浅薄だし、他人の命なんかどうでもいいんだろうな。誰とでも寝て誰にでもいい顔して病人でありたい同士傷舐め合って、何か作った気になって、汚くて気持ち悪いな。周りに甘えて生きるのは楽しい?せいぜいそこにいればいい。わた…

明滅する自由

この部屋からは星が見えない。口笛。日中は美容院へ行った。秋頃から伸ばしていた髪を短く切って、少し心も軽くなった。五年ほどカットをお願いしていた美容師さん、妊娠したらしく来月で退職してしまうとのこと。お腹の中にもう一人の命が入っているだなん…

わずかに有無に渉れば喪身失命せん

何かを見ようとするたびに、私の脳は故障する。トラックの後ろに乗ってみたい。誰にも使われなくなった線路の上に寝そべってみたい。右、左、右、左、振り子が揺れる。私の鼓動が同期する。右、左、1……2……、右、右、右……。身体の中に臓器が詰まっているだ…

夜のふち手を合わせぼくら泣いたりなんかもせず

あなたのことがわからない。煙が目に染みる。雨音に焦燥感が加速する。何もわからない。どこへいけばいいのか、ここにいてもいいのかも、何も。あなたのことがわからないと言いながら、本当にわからないのは自分のことなのかもしれない。眠ろうとすると、声…

六月最後の夜に

疲れが重なっている。右腕が上がらない。早朝に吐き気で目覚めて、それからは一睡もできなかった。 ランプに積もる、埃みたいな日々。窓から微かに入ってくる、冷たい風が心地よい。湿度が高いと自分に黴が生えてしまうのではないかと心配になる。多分まだ大…

無題のドキュメント

愛し方がわからない。どうしたってわからない。 眠ろうとすると、老若男女、様々な声がこだまする、うるさくて眠れない。ラボナを二錠飲んだ。流石に眠れると良いのだけれど。今は「なんでも作るのに」と10代前半くらいの、女の子の声がした。なんでも作るん…

むだい

ありがたいことに仕事が増えている。 しかしまあ、なんというか私は明るいものを作る人間ではないのだと思う。 ついでに言うとブログに書きたいことだって一つもない。 生産性のない、ただのろくでなしだ。 何者にもなれなかった、私へ。 なんとなくすごすの…

わたし 写真 おやすみ、おやすみ

写真を撮り始めてから、もう12年以上は経つと思う。父親から不要になったコンデジをもらって、なんとなくシャッターを押していた頃も合わせれば、もう少し長いかもしれない。 わたしはずっと、死に直面した人を撮り続けていたし、わたし自身、やり場のない虚…

incinerator 1

人間に対して愛を与えられているかどうかは全く自信がないけれど、今まで一緒に過ごしてきた生き物達のことだけは、愛していた、いや、愛していると、自信を持って言える。2021年2月24日、家族であるフトアゴヒゲトカゲのチョビが永眠した。余りに突然の死だ…

無明

朝起きて、コーンフレークにヨーグルトをかけて食べた。今朝は天気がいい。昨晩から、どうしようもない希死念慮に襲われている。御茶ノ水で乗り換え、向かいのホームで電車を待つ間、総武線に飛び込んでやろうかと考えて、何千人にも迷惑を掛けるだなんてと…

大いなる御手に

私が私であるということがここまで困難だったか、今はもう覚えていない。単純なこと とても単純なこと、魂?薄っぺらい話ばかりしやがって しんしんともにへたばって、雪がしんしん?語るなよ、おくびょうもの。