厭世日誌

だなはのいせんじはみしなかみしるく

うお座の子


興味の無い事が7割と、後の3割は知りたくもない事で、括って嫌いや苦手にしてしまうのは、勿体無い事だと笑われるのだろうか。
触れるのが億劫になるのは決まって同じ時でそうなってしまえば全てを諦めるに他ならない。無理に手を伸ばせば自身が剥がれ落ちてしまう事くらいは随分と昔に知った筈。
記憶喪失になったふりをして、閉じ込めてきた。何時までもそうしているだけで、世界が何時の間に真っ白な雪に覆われたのかも分からない侭に 時間だけを食べて生きてきた。白い身体の中にいた。裏返すことの出来ない嘘/長い退屈/不透明で不安定な生活ですら、愛するべき物だと思えるだ何て、絶望でしょう、信じられないし怖くて、誰より怖くて、怖いって。耳を塞ぐ。
どうしても失うのだろうか。いつ迄無くし続ければいいのだろうか。見失うのは青白い影だけではなく雨音や触れる言葉すらも。
いつか記憶となるのは頭や心にしまっている訳では無く恐らくは実感 現実味 触れたという事実 の触感を忘れかけ 頭の中で都合の良い解釈をした後に話を再構築して、美談もしくは自分が害を被ったと言う悲劇擬きに自惚れているだけの話だろう。くだらないな。
見た聞いた物 何が本当で何が嘘 何が現実で何が理想?
直ぐに区別など付かなくなってしまうのに腕を伸ばす。
目を閉じれば、次に目を覚ました時 そこは見知らぬ場所で私の顔を覗き込む何者かに はい 全部嘘ですお疲れ様 と言われたい気分である。全てを見失ってしまいそうな時はどうすればいい。