厭世日誌

だなはのいせんじはみしなかみしるく

しねよくず

影を探していた。どこへいるのかわからない感覚/繋がっているのに集中できず別れを考えた、寝顔が愛おしくなって、我に帰って、休日はただただ眠り、毎日を過ごしていた。咥え煙草で俯いた時のシルエットがまだ、焼き付いている。

頭の中何度も反芻して浮かべては、ノスタルジアに縛られ柩は繋いでおく約束だったな、だなんてことをぼうっと思い出した。そうしてまた酔っ払ってどうしようもない生活を恨む。

眠る恋人に目をやり少し開いた唇を見つめるとここがどこだかわからなくなって、ああ起こすのは可哀想、一人では泣けないのでスニーカーを履いて外へ出る。ごうごうと鳴る風の音が焦燥感を加速させる。それだけだ 毎日毎日毎日。支離滅裂で生活も文章も会話もすべてが、底のないプール、陽の昇らない海辺。