厭世日誌

だなはのいせんじはみしなかみしるく

ストラテラ、レキソタン、ハルシオン

 

毎週水曜日に働いていたバーの最終日だった。この場所で出会った沢山の人達が来てくれた事や辞める事に感極まって思わず泣いてしまった。

 
先日処方されたひと月分の薬を受け取ったのだけれど、7年程の付き合いになる薬達も随分減ったとはいえこんなに多いのかと、受け取った薬達を目にして、矢張り、少しだけ、項垂れた。
薬があるから生きていける。それでも人並みの生活をすることは困難で、どうにか抜け出したい、抜け出せない。
酒はここ数ヶ月量を減らしてはいるけれど変わらず毎日呑むし、それがあって漸く人と話せる様になる。どうすれば良いのだろうか。少しずつ減酒はしている、恋人もそれを手伝ってくれている。
不安定な私の精神や生活に於いての様々な要素を支えてくれているのは紛れもなく今の彼だ。
感謝をしてもしきれない程なのに、「いつか」を想うと遣り切れない気持ちになってしまう。どうか、杞憂であって欲しい。嫌いになるまで隣にいてくれだなんて、贅沢だろうか。
 
あゝ上手く生きて行くには到底心がついて行かない、頭では理解している事も、心で完全に理解するのは容易じゃ無い。
それでも周囲に支えられてどうにか、呼吸を止めること無く居る、きっと幸せ者なんだろう。
申し訳ない気持ちと感謝が入り混じってまた、目の前が霞に覆われてしまう。