厭世日誌

だなはのいせんじはみしなかみしるく

人になりたい なれない

朝起きて二錠と昼過ぎに一錠、そして今、一錠。驚くほどに効かない。

昔の云々で耐性がついてしまっているのかもしれないけれど、薬なんかを数錠飲んだってどうこうなるわけがないのだ。
頭がぼうっとして、外は嘘を嘘を付く人ばかりどこへいっても怖い人ばかり。何をしていてもこわい、あなたがこわい、優しさもこわい、風の音がこわい、換気扇の音がこわい、冷蔵庫の音がこわい、夜がこわい、昼もこわい、仕事もこわい、呼吸をするのがこわい、死ぬのがこわい、鏡を見るのもこわい、固形物を食べて吐いてしまうのがこわい、一口、二口で吐き気がする。
お酒がのみたいとも思えないほどで、それは根底にあなたの言葉があるからで、ああもうなんだろう。二酸化炭素をのうのうと吐いて汚して本当になんで生きてるのかわからない。
写真とったって需要はあるのか?
私という人間に需要はあるのか?
無いでしょう、きっと。
認めてくれなんて言わないから、せめて否定しないで、軽蔑しないで、嫌わないで。一緒にいるのが申し訳なくてね、どうしようもない。誰かといても誰かの時間を奪っているのが申し訳なくて泣きそうになるばかりだ。優しくされたいくせに優しくされれば申し訳なさに押しつぶされてしまいそうになる。
頭がぼうっとする。考えたくない。全て忘れて、全て消えてしまえば楽だろうに。痛みも無い。どこへもいけない、空っぽの頭、持て余しているだけだよ。
人でありたい。
そつない人になりたい。