厭世日誌

だなはのいせんじはみしなかみしるく

ノーテイク


仕事が終わって帰宅。朝は嫌いだけれど朝と夜の間、屋上で吸う煙草は好きだ。今日はワインをいただいた。美味しいのだけれど、ほんとうにもうわからない。美味しいんだ、ありがたいんだ。飲めることもなにも。誰もいない。毛布とベッドと机だけがそばにいてくれる。
気持ちが悪い。最近は慢性的に気持ちが悪くて、体調の悪さを少し感じる。食べるたびに吐いてしまうし、気持ちも沈んだままだ。いるのにいないみたいだ。誰もいない。望んでいる癖にそうなったら泣き腫らして馬鹿みたいに喚くのだろうな。情けない。ほんとうに、なんで生きてるんだろうな。

下北沢の夜は騒がしい。休日は何をしているの、と聞かれて、家で寝ているか、本を読んでいるか、録音をしていると答えたら驚かれた。
人間に対する愛と個々に対する愛に違いはない。人間嫌いは愛に対して疑問を抱くけれどそれはきっと優しいからだ 博愛主義が放つ愛ほど胡散臭いものはない。愛すること・愛されること、今までもこれからもないだろな。

自分の腕をみていた。ブレスレットも携帯灰皿も自分で買ったものなんだなそういえば。なぜか、いつだって、付き合う人にはライターを貰う。同じメーカーの同じ、真鍮の。ロンソン。
生きて行かなきゃいけない。一人で生きていかなければいけない。強くなることはむずかしい。誰にも頼らずに生きていけるようになろう。最初から一人だったじゃないか。死ぬときにも一人。

頭が回らなくてひどく支離滅裂な文章だな。終わらせよう、眠ろう。不眠症をぶら下げた天井を見つめてはいくつかを摘んで指先で潰す。みぎてで優しく君に触れてひだりてでぶち壊す。