厭世日誌

だなはのいせんじはみしなかみしるく

おしゃれグルメさん

 
家に帰る前に猫に触れる。
私の指先を前足でつかんで、舌で舐めている猫をぽけっと見ていた。
猫よりも犬の方が好きだ。
 
微笑みよりももっと些細なものでいい。少し表情が緩むような、そんな瞬間が欲しい。あったら疑ってしまうのだろうけど、誰もが頷くような「好意」を抱いてくれる人とそういう瞬間を共有してみたい。
 
告白のセリフを一人で考えていたのだけれど、あまりに薄ら寒くてくすぐったくて一人でニヤニヤと笑ってしまった。
その後に、全然面白くないウケ狙いの告白を考えついてしまって、思わず君に伝えそうになった。これ以上バカになりたくないので、グッと堪えた。
 
一人がいい。一人でいい。